2021年8月、私は二本松青年会議所へ入会しました。
当初、入会した理由は街づくりをしたいなど明確な目的もなく「将来の自分の為になるかな」くらいの理由でした。
これが私にとって人生の大きな一つの転機となりました。
入会してからは毎日が学びの連続でした。街のために行動を起こす人、聡明で知性的な人、自身の性格を打ち破り一歩踏み出す人、二本松だけではなく各地の会員が集まり事業を行う出向では日本中の多くの仲間と出会い、その数だけ自分の価値観が拡がり、より多くの視点を持つことができました。
利己より利他の為、地域の為に本気で行動を起こせる仲間に囲まれ、素晴らしい出会いに溢れている青年会議所は自己を成長させるためには最高の環境でした。
JC運動は真剣にやればやるほど個の成長に確実に繋がり、人生にとって宝物を得る事が出来ます、それは生涯の友であったり、行動した事で得られる知見は明るい豊かな未来に繋がり、地域の為、周りの人の為に、本気で行動を起こせるようになります。
利己より利他の心で本気で行動が出来る。こんなにカッコいいことはありません。
2024年度、私は頼れるメンバーと一緒に、挑戦と成長を繰り返すことで街に好循環を生み出し、それを周りに波及する事でこの社会をより良くして参ります。
公益社団法人 二本松青年会議所
第51代理事長 柚井 勉
2022世界会議香港大会の総会にて、JCIミッションが「青年会議所は、青年が社会により良い変化をもたらすためにリーダーシップの開発と成長の機会を提供する。」と変更され、常に変化する世界に対応するリーダーを育成する組織である。ということがより明確に示されました。JCI Missionとは、我々、青年会議所の「使命」です。
私は、JCIの理念の中でもこの言葉が一番心に残りました。また、私自身この街を良くするために誰よりも成長したいと考えています。だからこそ本年は会員の成長とリーダーシップの開発を第一に、活動して参ります。
人は日々成長し続ける生き物であり、自分たちが成長することで街づくりの第一歩に繋がると私は信じています。冒頭でも述べましたが青年会議所は学びの宝庫です。理事会、委員会、例会、出向といったJC 運動そのものが、すべてにおいて自ら成長する機会が多くあります。さらには役職が単年度制ということもあり、会員それぞれが様々な役職を体験することで、普段の生活では得られない機会を学び、新しい自分に出会い、違う自分を見つける事ができます。興味がない不得意な事もやらなければいけない場面もありますが、悩みや葛藤を通じて、それを乗り越えたときに自分を成長させることができるのだと思います。
また、青年会議所では「価値観が変わる」という人生でも数少ない経験が得られます。多種多様な価値観を持つ多くのメンバーに出会い、違う価値観と関わる事で、新たな価値観を発見し、価値観を変えていく事ができるのだと感じます。
本年はメンバー自らが行動して成長し、社会や地域で活躍できる人材になれるよう一年を通じて会員の成長とリーダーシップの開発に努めていきます。
組織に一番大切なのは「人」です。人が増えることにより、多様性が高まり、異なる経験、異なる視点からのアイデアを得ることができます。地域での新たなリーダーを発掘し、育成する事により持続可能な発展に繋がります。
冒頭でも述べましたが、青年会議所は自己を成長させる最高の環境です。1951年に日本JCが掲げた三信条(修練、奉仕、友情)の下、仲間と一緒に自分たちが住まう街をより良くする運動展開をしていくためにも、会員拡大は必要不可欠です。
街をより良くする為に、会員候補の方を魅了する運動を起こし、組織への参加を奨励し、志同じくする会員を拡大して参ります。
みなさんには大切な守りたい人はいらっしゃいますか?
昔、二本松藩では、戊辰戦争の際に大好きな故郷や家族などを守るために、12 歳から17 歳の子供たちが戦争に立ち向かい、命を落とした悲しい歴史があります。
可愛い我が子を死地へ送り出す親の気持ちはどうだったのでしょうか?
生きていれば先の未来がある子供たちはどのような思いで戦ったのでしょう。
これは2度と起こしてはいけない歴史であり、決して忘れてはいけない二本松の悲しい歴史です。
二本松青年会議所では毎年市内の小学校を対象として、二本松少年隊顕彰授業を行い、郷土愛や命の大切さを伝えています。先輩たちから引き継いだこの運動を更に広める為に、より多くの方へ郷土愛や命の大切さを繋いでいく為に、他団体とも協力し、開催の在り方を改めて考え、運動を大きくして参ります。
組織の意味を確認すると「一定の共通目標を達成する為に、役割や機能が分化・結合されている集団」とされています。
青年会議所でも、メンバーが同じ共通目標を掲げながら意見を出し合い協力し、その過程の中で成長し、発展を遂げていく事で、明るい豊かな社会を創造する事を目標としています。JCは主体的に行動すればしただけ様々な知見が得られる組織です。
ただその機会がなかなか感じられない、意欲が沸かないメンバーもいる事も事実です。
「多種多様な価値観が一体となり行動を起こせる組織」となる為にもメンバーの一人ひとりが改めて時間の大切さを考え「家庭、仕事、JC」が両立できる組織としなければいけません。青年会議所の良さ、LOMの良さを維持しつつ、慣例となっている制度や規則の意味、目的を見直し、会員が更に活動しやすい組織となるよう、変革の意識を持ち続けて行動していきます。
またJCの根幹である各委員会運動においても各所属メンバーが積極的にかかわれるような魅力ある委員会を開催し、計画的かつ効率的に委員会運営も進めて参ります。
二本松市にある霞ヶ城、その城下で執り行われる二本松の提灯祭り、菊人形、その他にも岳温泉に安達太良山、市内の至る所に桜の名所があるなど、多くの観光資源を有しております。その観光資源を最大限に活かすにはどうしたら良いか?二本松の文化を最大限に活かす為にはどうしたら良いか?眠っている地域資源を再利用する事はできないか?いま改めて考える必要があります。青年会議所は市民に意識変革をもたらす団体です。新たな意識変革をもたらす起点となる運動を起こします。
2010年に始まった「二本松少年隊花火大会」と翌2011年に発災した東日本大震災からの 復興のために始めた「福幸祭」は二本松青年会議所の大きな事業となっております。 この街に大きな良い変化の波をもたらす為には1 人の力では限界があります、周りの協力を得て、運動を進めていく事が出来れば、この街に大きな波を起こす事も可能です。「この街を良くしたい」そう願う他団体と密に連携すると共に、横のつながりを強化し、街に大きな意識変革の起点となるような運動を起こして参りましょう。
変化が多く、忙しい毎日、こんな世の中だからこそ、楽しむことが大切だと思います。 何かをする時に消極的にやるか、積極的に楽しんでやるかで結果は変わります。どちらにせよやるのであれば自ら楽しみ、自らの長所や魅力を積極的に活かして運動を起こしていくことで、自らの可能性に気がつくことができ、笑顔になっていきます。その結果、私たちが行っている自由な運動が会員や街の成長に繋がり、街に好循環が生まれます。
2024年度二本松青年会議所「つかめ、夢を、心を。」のスローガンの下、会員が成長する事で夢を掴み、周りの人の心を掴むことで、個や組織のステークホルダーを増やし街により大きなムーブメントを起こして参ります。
青年会議所での活動は裏切りません、あなたの街の為に、仲間の為に、大切な人の為に運動を起こしましょう。